歯周炎・歯肉炎について その2
2024.7.19
グリーン歯科医院 院長の大橋真龍です。
今回は前回に引き続き歯周炎・歯肉炎についてお伝えしていきたいと思います。
前回、「歯周炎とは、汚いものを体に 外に出そうという機能が口の中では特別な形になって現れているだけのもの」とお伝えさせていただきました。
特別な形というのは、汚れている部分を外に出そうとしているものが、
反対側に歯があるため、外に出れない。
つまり、噛み合うことによって汚い部分を外に出せないから、
周りが下がってくるという現象が口の中では起こるんです。
本来、体に不必要なものを外に出すというものを考えて治療をすると、
歯周炎になった時に、まずすることは汚れを取ってきれいにすることは当然なんですが、
歯の形を変えてあげなきゃいけないということなんです。
どこの歯医者さんも 歯の形を変えたりしてくれてると思いますが、
根本的な考えが変わらないと、自由診療で高額な金額を取って治療しても、また抜けてきたりとか、歯周病が治らない状態になります。
また近年、歯周病に関してはもう一つ考えなきゃいけないことが あります。
それは寝ている時に歯が削れている事と、顎がずれるということです。
そこもケアしていかないと、
いくら歯周病を治して綺麗にしても、必ず力がかかって歯が動き始めて抜けていくということになります。
ですので、歯周病専門の先生はそこまで知っていると思いますが、
残念ながら、寝ている時の顎のズレ、上を向いて寝ていると顎が後ろにずれるということまで、治療に入れている先生は、まだまだ少ないので要注意です。
また、こんなに難しい話になるまでの治療は、
歯肉炎のコントロールをしておけば、ほとんど必要ないので、事前に定期的に検診をしていくことが大事です。